「予防接種をしたのに、インフルエンザに罹った」という方は結構いると思います。
予防接種は抗体を作ることにより発症・重症化を防ぐものであって、インフルエンザに全く感染しないというものではありません。
「でも予防接種をしてインフルエンザに罹ったのに、40度近い熱が何日も続いたので重症化予防できていない」と思われる方もいると思います。
実はインフルエンザの重症化を防ぐイコール、高熱が出ない・症状が軽いではないのです。
重症化予防というのは、肺炎や急性脳症といった命にかかわる合併症を防ぐことをいいます。
特に65歳以上の高齢者の方・5歳以下の小児の方(※当院で接種できるのは3歳以上児のみです)・肺疾患や心疾患などの基礎疾患を持っている方は特に合併症に注意が必要です。
手洗いうがい・人ごみに行かないなど感染自体を避けることが第一ですが、万が一感染した際重症化を防ぐために予防接種は有効と言えるでしょう。